ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ (メキシコ)
ロドリーゴ・サンチェス、ガブリエーラ・クインテーロ
メキシコ出身のロドリーゴ・サンチェスとガブリエーラ・クインテーロの男女2人よるユニット。地元メキシコでブラック・サバスやメタリカなどの影響を受けたスラッシュ・メタルバンドからスタート、アルバムもレコーディングするが、新しいスタイルの音楽を目指したいという気持から、ある日「ヨーロッパ進出をしよう!」と決心。たった1000ポンドだけを握り締めて2人でダブリンに渡る。最初の地にダブリンを選んだ理由は「一番未知の場所だったから」(ガブリエーラ)。あっというまに無一文になるも、粘り強く演奏活動を続け、次第にヨーロッパ各地で評判が広がる。その観る者を惹きつけて止まない強力な演奏力が話題となり、2006年に発売されたアルバム「rodrigo y gabriela」(邦題:『激情ギターラ!』)は世界で50万枚超を売り上げた。2008年春の渋谷DUOでの1夜限りのライヴを皮切りに、フジロックでは2ステージ出演、秋には東京/大阪で3公演(全公演完売)を行ない大盛況に終える。翌年2009年には「11:11」(邦題:『格闘弦』)をリリース、東京、名古屋、大阪で計4回のショーを敢行し大成功を収める。そして待望の2年半振りとなるニュー・スタジオ・アルバムは驚きの展開となる。 2011年大ヒット映画『パイレーツ・オブ・カリビアン4』で巨匠ハンス・ジマーとのコラボでサントラを手掛けた彼らは、映画公開直後にキューバに飛び、現地でのレコーディングを試みたのだ。共同プロデューサーにピーター・アッシャー(ジェームス・テイラー、リンゴ・スター等)を、そしてキューバン・ミュージシャンを何と13人(!)も起用し、自身の楽曲のセルフ・リメイク・アルバム「エリア52」を発表。タイトルの「エリア52」とはアメリカ空軍機密基地"エリア51"の隣という意味で"未知との遭遇の旅"を示しており、その名の通りロドガブの楽曲群がキューバン・サウンドと融合した官能と情熱の作品に生まれ変わった。そして今回のツアーでは、その「エリア52」のアレンジ及びキーボードを務めたアレックス・ウィルソンの参加が決まっている。アレックスと言えば、多くのミュージシャンから人間国宝と称される今年80才を迎えたジャマイカのギタリスト、アーネスト・ラングリンのバンド・メンバーとして今年のフジロックに出演。