カクピー・モデル
東京都出身。1979年にP-MODEL結成。同年にワーナーブラザーズよりデビュー。テクノ・ポップ/ニュー・ウェイヴの中心的な存在となる。89年にはソロ・アルバム『時空の水』をリリースし、P-MODELと並行してソロ活動を開始(現在、P-MODELは活動休止中)。ソロ作品では、より歌に重心を置いた無国籍風サウンドで「過去(神話/民俗的世界)」と「未来(SF/コンピューター的世界)」が「現在」に出会ったかのような、 独自の音楽世界を確立した。94年より自ら考案した、コンピュータとCGを駆使して観客との相互コミュニケーションにより展開する「インタラクティブ・ライブ」を開催。99年には日本でいち早くインターネットによる音楽配信を開始するなど、常に時代に先駆けた姿勢で音楽活動を行い、音楽業界内外のさまざまなアーティストたちへも影響を今もなお与え続けている。2002年の(財)デジタルコンテンツ協会主催「デジタルコンテンツグランプリ」では、2000年に開催された“インタラクティブ・ライブ・ショウ2000「賢者のプロペラ」”が<作品表彰の部>の最高賞である「経済産業大臣賞」と「エンターテイメント部門最優秀賞」を受賞。また、今敏監督のアニメ「千年女優」「妄想代理人」「パプリカ」のサウンドトラック、三浦建太郎作の漫画「ベルセルク」の劇場版・TV版・ゲーム版のサウンドトラックも平沢が担当している。海外でもその評価は非常に高く、アニメーション映画『パプリカ』の主題歌「白虎野の娘」はアカデミー賞歌曲賞部門のノミネート候補となった。2009年からはtwitter(現X)も開始。音楽作品のみからでは汲みきれない、平沢ならではの独自の世界観が大きな人気を呼んでいる。現在はソロ「平沢進」と、P-MODEL時代の作風を継承したプロジェクト「核P-MODEL」として主に活動中。2025年8月現在、オリジナル・アルバムのみでも、P-MODELで12枚、平沢進で15枚、核P-MODELで3枚の作品を発表している。